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■ カラーについて ■


 最後に見たのは、コインをトスした時だった。裏が出て、近道であるこの藪の中を歩くことにしたけど、藪に入る前にウエストバックのジッパーが、ちゃんと閉まっているか確認しておけばよかった。
 たかが、里山歩きなのに、放浪の旅よろしくカッコつけてコインの裏表で、自分の進む道を決めちゃって、結局、財布の方が放浪の旅に出て、この藪の中を探し回る羽目になった。もう絶対に、財布は迷彩色にするもんか。


 僕は野外で使う小物類の色は、落としても見つけやすいように目立つ色の方がいいと思います。テントとか寝袋などの大物類には、それほど色にはこだわりません。落としても大きいから、見つけやすいし、第一大きなものがザックから落ちた時に分からないようなら、見つけやすい見つけにくいの問題の前に、大問題があるようにしか思えません。

 色は、補色の関係にある2色を組み合わせると一番目立ちます。補色の関係とは、ある色の光と別の色の光を混ぜると白色(専門的には無彩色刺激というらしいんです)になる色の組み合わせのこといいます。イエローとブルー、シアンとレッド、マゼンダとグリーンが代表的な補色の関係です。財布やスタッフバッグを自作するなら、補色の関係の色の生地を使えば、落としても見つけやすいこと請け合いです。ただし、他人からも見つけやすいので、こころある人に拾ってもらおう(TT)。
 色のことが出たのでもうひとつ。色には、軽重感というものがあり、色の明度によって感じ方が変わります。明度とはその色の明るさ、暗さのことです。簡単にいえば、ある色の絵の具に白を混ぜていくと明度が上がり、反対に黒を混ぜていくと明度が下がる。例えば水色は軽そうな印象を与え、群青色は重そうな印象を与えます。

 ただし、明度が高いピンク色の服を着たお姉さんが、なんかカルそうに見えるのは別問題です(^^;。

 でかいザックをピンクとか水色にすると、軽そうに見え、バテていても背負う気になるかもしれません。ただし軽くなるわけではなく重いものはやっぱり重い。しかも汚れが目立つし、あなたも目立つ(浮く?)。



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