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■ お鍋を選ぶなら 〜コッフェル〜 ■


外ランチはあったかいのがいいなと思える季節になって、「そうだお外用の鍋でも買おう」っと思っている方は一読を!
「そうだテイクアウトで温かいものを買おう」という方は……

 アウトドア雑誌なんかでクッカーとかポットとかコッフェルとか言われますが、要は煮炊きできるお鍋。形・素材ともに百花繚乱ですが、登山用はチタン製全盛と言う感じですね。またオートキャンプ用の製品の中には、家庭用と何ら変わりないものもあり、それなら家庭用の持っていけばいいじゃんと、突っ込みたくなるは、僕だけだろうか?



●素材
 チタンの性能は、軽く・強度が高く、従来のアルミ鍋と同じ強度のお鍋を作るなら、肉薄で作れるのでチタン製のほうが軽くなります。これがライトウエイトパッカー(軽量至上主義的山屋)に絶大の人気を博している大きな要素です。
 またチタンの語源は、TITAN(タイタン)=ギリシャ神話の「永遠に変わらない」からきているとおり 、酸やアルカリにも侵されず、耐久性、耐食性に優れている。つまり、金(元素記号Auのこと。¥じゃありません。)のように安定している素材なので、食べ物の味がかわらない。
 ただ、いいことばかりではなく、強度が高いので加工がしにくく、どうしてもお値段が高め。熱伝導性が悪く、熱が広がりにくいため、一ヶ所に熱が集中してしまい焦げ付き易い。その欠点を補うために熱伝導率を高めるセラミック樹脂を、コーティングしたチタンクッカーもあります(EVERNEW チタンクッカー セラミック)。また強い、強いとは言われていても極限まで肉薄で作られているので、普通にへこみます。

 コッフェルの素材は、その他にホーロー、アルミ、ステンレスなど、錆びない素材が使われています。ただ
1.ホーローは塗装が割れるとそこから錆びる
2.ステンレス製は重い。
3.アルミはアルツハイマーにかかるなんてささやかれている。

一長一短ですね。


●形状
 形状は、角形と円筒形があります。
 角形は、UNIFLAME(ユニフレーム)社や、trangi(トランギア)社などから販売されています。インスタントラーメンがぴったり入る、パッキングがしやすい、汁物を注ぎ分ける時に角を利用すれば、鍋のお尻のほうに汁が廻ったりしない、っというメリットはあります。
 でも、普通コンロの火口は円形なので、円形底に比べ火が均一に行き渡らないし、かき回すのも、へりについたカレーのルーをこそげ落とすのも断然円型(円筒形)の方が使い勝手がいいと思います。
 ただ、trangi/メスティンという、アルミ弁当型のお鍋は、いいなとおもいます。お鍋本体側に取っ手がつき、蓋がトレー型で、ぴっちり鍋本体を覆うので(弁当箱の蓋を思いだしてもらえれば、わかりやすいかも)、ご飯を炊いたときに逆さにして、蒸らしが出来る。1リットルちょっと欠けるぐらいの大きさも手ごろ。クッカ−としてだけでなく、壊れやすい装備などを入れて置くトランクにもなる。
 バックパッキングでは荷物を減らすために、蓋はお皿代わりにすることがあるので、蓋をひっくり返した時に、下に凸の形状(お皿の形)になっているものをチョイスするといいです(ふちがあるからこぼれない)。

●サイズ、数
 サイズは大小さまざまですが、まずはスタッキング(入れ子式に積み重ねられる)出来ることが重要。容量1リットルの鍋を2つ持っていても邪魔なだけです。それを踏まえて

1.良くいくメンバーの人数
  ちなみに1.2リットル容量の鍋で3合のご飯は余裕で炊けます。
2.ガスボンベやバーナーなども一緒に収納したいか?
3.鍋やフライパンを食器としても使うか?
4.献立はなににするか?

 だいたいこんな考えで、サイズや数は決まると思います。特に4の献立次第では鍋を減らすことも出来るので、バックパッカ−の方は、日ごろからうまくて鍋(またはフライパン)一つで出来るメニューを研究しておこう。

●取っ手
 折りたたみ型、セパレート(取り外し)型、つる型があります。なかには、シェラカップのお化けみたいな鍋もあって、取っ手が折りたたみも取り外しも出来ない邪魔なものもあります(ザックの外に吊るしておくと、うけるけど……)。
 意外と見過ごされがちですが、重要なパーツです。料理中に熱くならない工夫(コーティングされている、充分な長さがある)がされているか、根元の固定部分がしっかりしているか確認しよう。取っ手を持ってお鍋を持ち上げたら、本体がぼろっと落ちたではしゃれにならないから。

1.つる型
 焚き火で料理することが多い沢登り派に人気で、囲炉裏の鍋よろしく焚き火の上からつるせます。ビリーポットが有名ですが、たしかステンレス製で重いと思った(記憶違いならごめんなさい)。EPIgas社から焚き火缶という名前で、アルミ製のつる型が販売されているので、焚き火料理好きはチェックしてみてください。

2.セパレート型
 鍋セット一式に対してどの鍋にでも取り付けられる取っ手が1つついていて、重量軽減をしたい人向けです。ただ、複数コンロで一気に料理する場合には不便です。

3.折りたたみ型
 市販の鍋の中ではこれが一番多いです。なべ底方向に折りたためるものや、側面に沿って折りたためるものが一般的です。複雑に折れ曲がるテクニカルな機構のもありますが、複雑なものは壊れやすいのが世の中の常(パソコン然り、彼女のハート然り)。出来るだけシンプルなものがいいです。


●僕の場合
 いろいろいったところで、じゃあお前は何を持っているのかと聞かれると、EVERNEW社製 TYROL COOKER 30DXと言う 、0.7、 1.2、1.8リットルの3つの鍋と、1.8リットルなべの底をすっぽり覆うフライパンのセットです。肉厚のアルミ製なのでじわじわと熱が均等に伝わり、おいしい料理が出来ます。発売当初、アルミらしからぬグレーっぽい色で話題になったので、知っている方もいるかもしれませんね(知っている方は、15年選手ぐらいかな……)。
 鍋側面に折りたたむ取っ手が根性なしで、料理中にすぐ鍋側面に寄り添っちゃうことを除けば、思ったほど重くもないし気に入っています。焚き火にも掛けているので、見た目はボロっちくなっていますがまだまだ現役です。
 1.2リットルなべ底をすっぽり覆うフライパン(オプション)も購入したので、

ソロのときは0.7鍋、1.2鍋、1.2フライパン
2〜3人なら1.2鍋、1.8鍋、1.8フライパン
それ以上なら0.7鍋、1.2鍋、1.8鍋、1.8フライパン

で対応しています。

 0・7はお湯沸かし、レトルト温め専用にして、なるべく汚さないようにしています。キャンプ中に、こういう鍋が一つあると、すぐにお湯が沸かせて便利です。ケトルでもいいけど、お鍋の方が応用範囲が広いです。

 同じEVERNEWからカラーセラミックシリーズという、TYROL COOKER の流れをくんだお鍋があります。アルミ鍋に、全面セラッミクを施したもので、焦げ付きにくく、汚れも落としやすい。オレンジ色のど派手ななので、なくしにくいです(ちょっと恥ずかしいって思う人もいるかも。)。






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