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シーズン後に、せこい計算をしています 〜入漁券〜


 現在漁業権が設定されている内水域(淡水のこと)では、そこを管轄する漁協が釣り(または漁)をすることを許可するライセンスを販売しています。詳しく言えば、その川の特定魚種。つまり、魚の種類ごとに漁業権が設定され、その魚ごとにライセンスが販売されています。
 通常、入漁券といいます。この売上金の一部が、来年のお魚放流費用に当てられます。残念ながら、現在の内水域(特に渓流)では放流なしには、立ち行かない状態です。昔のように自然な再生産(子作り)に頼っていたら、すぐに資源(お魚)は枯渇してしまいます。
 
 話を戻して年券のお話。
 この入漁券、通常一年券と一日券の2種類があり、一年券を年券、一日券を日釣り券と言っています。だいたい、日釣り券の3〜5倍ぐらいの値段で年券が購入できます。年券はビニール製の腕章が多いのですが、日釣り券は必要事項が印刷された荷札とチープです。日釣り券には、前売りと現場売りがあります。前売りは釣り人が自発的に、券売所にいって買ってくるもので、現場売りは川を見回りにきた漁協の監視員から、現場で購入するものです。当たり前の事ながら、人件費のかかる現場売りのほうが高いです。
 ただご多分に漏れず、漁協の世界も高齢化の波をかぶり、監視員が川を見回りにいけるほどの体力がなく、ほとんど見回りのない場所もあり、現地売りを買えない場合があるので、なるべく前売りを買うようにしています。この券がないと、身分としては釣り人ではなく密漁者になります。
 岡山出身の友達の話では、監視員が来たときに入漁券を持ってないと、すごい剣幕で竿を取り上げられ、へし折られると言ってました(◎o◎)  現場売りという概念が無いのか、岡山には……

 ただこの前売りも曲者で、鮎釣りが解禁になる6月ぐらいになると、どこの川でも「入漁券あります」ののぼりが立ちますが(注1)、それまでのあいだは、券売所を探すのも一苦労する地域もあります。券売所があっても、営業開始が遅く、朝マズメ(注2)を釣ってから券売所に買いに戻らなければいけないところが多いです(このごろではコンビや自販機で入漁券を売っている先進的な地域もありますが……)。

 まあ、そうなると良くいくところは、最初に年券を買っちゃたほうが後々楽だし、回数行けば毎回毎回、日釣り券を買うより安上がりになるしなんて皮算用をします。
 地域によっては、この年券 顔写真を入れておくポケットがあり、一年以内に撮影した顔写真持参しないと購入できません。これは、他人への貸し出しを防止するためです。ご丁寧にプリクラ写真 不可なんて注意書きがあります(^^;
 写真入れの口の止め方も、年を追うごとにセロテープ→ステイプラー(ホチキス)→ハトメで止めるなど、写真を取り出せないよう強化されています(これも9・11のせい?)。でも、現場で一度としてこの顔写真を、確認されたことがありません。

 シーズンが終わると、今年は何回行ったから、日釣り券を毎回買った時よりも、得したかどうかを計算せずにはいられず(悲しい貧乏人の性)、それで一喜一憂しています(これまた小市民的みみっちい行為)。
 で今年はどうだったかと言うと、完全に損をしていますが、まあ日釣り券だと一日いくら払ったんだから、元取るぞとか考えて、あさましくなるけど、年券だとその気持ちが薄れ、今日は夕方だけ釣るかとか、優雅な気持ちで釣りが出来たから良しとするかとか、このお金で来年の放流が保たれるんだと、自分に言い聞かせている今日この頃です(これまた、なにか言い訳を考えて、損した気分を紛らわせずにはいられない性分です。はい。)。



注1:各地の内水面漁協は、鮎を中心に活動しているところが圧倒的に多いです。なぜなら、一番儲かるから。

注2:早朝のゴールデンタイム。ここで一匹でも釣っておかないと、その後ダラけるかめげる。








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