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■ 台風中継のレポーターを見ればわかる レインギア ■


外では突然の天候不良で雨にたたられることは日常茶飯事。雨具がなければ全身ずぶ濡れ、帰りの電車にどういう格好で乗ればいいんだって悩むはめになります。自動車での移動なら、すっぽんぽんでもいいかもしれないけど、渋滞にはまると結構辛い。まして、検問に引っかかったら目も当てられない。
山登りの最中なら命にかかわる場合もあるので、本気で外で遊ぶなら、なるべくいい物を選ぶべきだと思います。傘とかポンチョで事足りる時もあるけど、台風時期にテレビの現地リポーターが、みんなレインスーツを着ているのを見ると、悪天候に立ち向かうにはこれなんだと思いますね(一般的には、台風時期に好き好んで、荒れた場所には行きませんけど。)。

僕がレインスーツを選ぶ基準は、

1.フロントファスナーのフラップが2重になっている。または止水ファスナーが使用されているか?
当たり前ですが、レインジャケットで一番雨が入って来やすいのが、前面です。ただのファスナー剥き出しの前面だったら、そのジャケットは買わない方が身のためです。富山が誇るYKKが止水ファスナーを開発してからは、軽量化対策のためにフラップ無しのジャケットも増えました。軽量化大好き派にお奨めします(大して軽くならないけど、1g、1gと軽量化を重ねることが大事だよね)。

2.無駄に縫い目が多くないか(デザイン重視の物に多い)?
特に肩。レインジャケットで一番雨が当たる部分が肩です。ここに縫い目があると、ここから浸水してきます。縫い目にシームリング処理(防水性向上のために、縫い目にテープを張ること)されているレインコートが多く、新品の時は浸水しませんが、経年劣化で、テープが剥離する事もありますので、できれば肩に縫い目がなく、且つ全体的に縫い目が少ないタイプが、防水性がいいに決まってます。

3.全ての縫い目にシームシーリング処理がされているか?
2でも言っているけど、シームシーリング処理されていない雨具は、結局縫い目から浸水してきて濡れてしまいます。

4.透湿性(雨粒をはじいて汗を通す。蒸れない)の生地を使用しているか?
このごろは色々な透湿性素材が出ているけど、代表的ななのはやはりゴア・テックス。歴史も長い分、信頼度は高い!けれど、耐久性がイマイチ。経年劣化で、フイルムが剥離して機能低下するので、ヘビーユーザーは2〜3年で買い替えを覚悟すべきだと思います(勿論あまり使わなければそれなりに持ちます。)。特に、運動量の多い遊びをする場合やウィンドブレーカ兼用で使用する場合は、この透湿性は重要です。

5.天候の急変を考え、着易いか?
パンツは、靴を脱がなくても履けるよう、サイドが裾から膝ぐらいまでジッパーで大きく開くタイプがいいです。突然のスコールの中、わざわざ登山靴を脱いで、レインパンツを着て、また靴を履いて……なんてやっていたら、確実に足はビチョビチョになります。

6.袖口から雨が侵入しないか?
袖口はゴム+ベルクロ(マジックテープ)でしっかり止められるものがいいです。ゴムだけだと、いつか伸びてしまうので、必ず調整用のベルクロがあるものを選ぶべきです。この頃では、ネオプレーン(ウエットスーツの生地)タイプの袖口もあり、これは手首にぴったりフィットで、手首からの雨の侵入を防ぐので、腕を大きく上に上げる釣りなどにいいです。

7.緊急時に備え、目立つ色か?
山なんかでド派手な花柄のレインスーツを着てるおばちゃんがいますが、緊急時のことを考えているんでしょうね(考えてねーって)。ただ、釣りとかバードウォッチングのときは、目立つ色はターゲット(魚や鳥)に見つかりやすく、一緒に行った仲間に嫌われ易いです。

8.調節できるフードか?
フードがばたついたり、視界を遮ったりしないように、頭の形にぴったりフードがフィットするように、調整できる物がいいです。フードをすぼめるためのドローコードが付いているものは多いですが、それだけでなく頭頂部や後頭部あたりにもベルクロやエラスティック(ゴム)で調整できるフードは視界良好で使いやすいです。

そのほかにも生地自体にストレッチ性があるか?ウェア内の蒸れや暑さを調整するために、わきの下にジッパーがついているか?軽量な割に丈夫か?ジッパーを上まであげた時あごにジッパーが当たらないように、当て布があるか?あげればきりがありません。
当然、機能性能が上がればお値段も上がる。最大の選定基準は、機能に見合った値段か?あー結局、貧乏人はここに行き着くのね。どちらにしても高い消耗品(そうレインスーツは消耗品と考えて間違いありません)なので、よーく考えよーお金は……。間違ってもデザインやブランドで選ばないように。

最後に、買ったらすぐに、シームシーリングテープに剥離している部分がないか確認しておこう。





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